〜 伝統芸能「湯田川神楽」(2006.7.23) 〜




湯田川神楽について

湯田川神楽は、江戸時代初期の三代将軍家光の頃から、天保年間まで最も盛んであったといわれ、今日に伝えられた湯田川温泉の誇るべき伝統芸能である。藩政時代は、年々藩主の藩邸において上演した事もあった。 芸集は種類ほどあって、主なるものは獅子舞である。





祓戸四柱の神々を招き奉り、幣を持って祓い清め、悪魔を払い、もろもろの罪のけがれを清め、五穀豊穣、身体堅固、商売繁盛を祈願する神聖なもので、獅子舞の後半にひょっとこが出て来て獅子に悪戯するが、しまいに「ひょっとこ」は獅子に噛まれて放り出される。
これは「ひょっとこ」を魔の津神、すなわち悪魔と見たてて、降りかかろうとする災難を未然に獅子が退治する事を意味するものである。
しかし朗らかな「ひょっとこ」の素振りから、道化神楽とも称されて、すこぶる滑稽な神楽とも言われている。





奏楽は、笛、摺鉦、大太鼓、小太鼓、三味線、四つ竹拍子、鼓などの構成である。
上演は毎年土用丑の日(丑湯治祭り)の前後、即ち温泉清浄祭が行われる由豆佐神社の大前に奉納するのが最初で、翌朝は必ず長福寺から始まって村内の希望する家々を廻って行くのである。
湯田川神楽の、明るく活達な調子の良い神楽囃子は、広く庄内地方の人々の耳になじんだリズムとなって、庄内三大祭りの鶴岡天神祭りには毎年上演され、又、各種記念式典や結婚披露宴にまで要請され好評を得ている。

「湯田川温泉」自然と歴史の湯の里 佐藤政太 著より抜粋
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